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不安・緊張について(1): 不安障害の概要

不安・緊張について(1): 不安障害の概要

 現代においては不安は、心療内科・精神科領域で重要なテーマですが、その歴史はあまり古いものではありません。ベアードBeard(1839 -1883)が文化による消耗として神経衰弱症を取り上げ、その構成要素として、病的不安、強迫症状などが扱われ、1894年にフロイトが、不安神経症を神経衰弱症から分離した、という歴史があります。不安を古来の人間が感じていなかったとは決して言えないのですが、名指される(分節される)ことによってしか人間の認識は深まらないものなのでしょう。ちなみに恐怖症は古来より認識されていたようです。

 さて、不安障害をはじめとする神経症概念は歴史的に形成されてきたのですが、現代ではDSM-IV、ICD-10なる診断基準がスタンダードであり、従来診断とのおおよその対応関係を理解しておく必要があります。それが下図です。

・不安神経症   →  パニック障害、全般性不安障害

・心因反応     →   (心的)外傷後ストレス障害

・恐怖症       →  広場恐怖、社交不安障害(対人恐怖症)
              特定恐怖

・強迫神経症    →   強迫性障害

 この従来診断と現代の診断基準の用い方が、心療内科・精神科の先生の世代によって異なるので、一般の患者さんは混乱することが多いものと思われます(若い先生はDSM,ICD-10を用いるでしょうが、診断基準によって診断できると妄信してはいけません。臨床医は言語的、および非言語的な疾患・症候・徴候学的な精神病理学を、日々自らのうちに構築し、治療に生かさなければなりません)。(文責、大原一幸)

2015-01-16 14:17:09

不安、緊張について