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うつ病・うつ状態について(2)、内因性うつ病とは

うつ病・うつ状態について(2)、内因性うつ病とは

うつ病・うつ状態について(1)、で示した笠原嘉先生の図の真ん中に、内因性うつ病との記載があります。

 内因性という意味は分かりにくいのでしょうが、対立語として外因性心因性をあげれば理解し易いとおもいます。内因性とは、外からの要因(ステロイド、インターフェロンなどの外的要因)も、ストレスなどの心的な要因(心因性)もなく、自らの内から、自然に病気になるとの意味があります。もちろん現代のうつ病にストレス要因などを考慮しないわけにはいきませんが、主には内なる要因によってうつ病になったものを、内因性うつ病といいました(従来型の診断といいます。ギリシャ・ローマ時代からの伝統もあり簡単に捨て去れるものでもありません。現代の国際的な診断基準(ICD-10、DSM-IV)では内因性うつ病などの記載は全くなくなっており、病因を考慮せず、症状がいくつあるかで精神疾患を診断しようとするものです)。

 心療内科・精神科医は、患者さんとの会話の中で、患者さんの性格や生活歴、出来事、を丁寧にうかがいますが、まさに心因、外因、そして性格や家族歴などの内因を患者さんとともに気付いていくものです。うつ病・うつ症状については、特に先人が着目し、抽出されてきたものが、うつ病になりやすい性格でした。それが

・メランコリー親和型性格 (Tellenbach)

秩序愛、他者への過剰なまでの配慮

・執着気質 (下田)
   几帳面、熱中性徹底性


です。 内因性うつ病なる概念が消滅しつつあるようですが、やはり理念型としてでも内因性うつ病およびその性格論を理解しておく必要はあるように思います。
  (文責 大原一幸)。

2015-01-16 14:00:39

うつ病について